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は 賃貸業の他のに 文具屋をしていた
学校前の文具屋さん
当時は 教科書も販売しており
いわゆる マンモス校 繁盛していたようだ
そして 母は開戦と同じ頃 某有名薬品会社に
営業部付きの事務
仕事が楽しく
空襲が激しくなり 疎開するまでの数年が
人生で一番楽しい時期だったようだ
毎年お盆の頃には 戦争体験の記事やドラマが続々と出てくるが
母のそれは 少し違う
薬品も大切な軍需産業
ヒロポン という 知る人ぞ知る 薬
当時はただの強壮剤、今や違法薬物
その効き目が絶大
営業さんはあっちの部隊 こっちの工場へと大忙し
繁盛しているところには 物も豊富に集まり
食べものに 不自由なし
しかも サッカリン なる 甘味料が大量にあり
それを 物資と交換していたようだ
暮らし向きは 恵まれていても
戦局は 芳しくないことは 開戦当初から知れていた
さすが 大阪 鬼の憲兵 戦争真っしぐらな人物も
この戦いは負ける
そう断言していた
職場の人もう 軍と距離が近く
この戦いは負けると断言していた
負ける戦いに向かうその精神状態が
いかなるものか
「それでも 生きていくしかないからね」
母の時代を生きた女性は
皆 鉄の女だ
さて 忍びのものは
戦地にて いかにー